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<5つの体験> ベンガラ染め・精麻編み・真菰ゴザ編み・和裁・お香づくり

Mount Fuji Cultural Craft Workshop & Experiences

● 富士山麓・河口湖から徒歩圏内
● 毎日固定で12-17時 (5時間) 開催中
● 神道と仏教をつなぐ5つの手仕事体験
● お持ち帰りできる、5つの完全オリジナルの和雑貨を制作
● 山梨銘菓のおもてなし&職人がつくる、希少な2つのお土産つき

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Experience Overview

12:00 PM|はじまりの時間・歴史レクチャー

神仏への敬意を前提とした、5つの多様な手仕事を通して、精神性と身体性が一体となった日本文化の世界観。自然素材を無駄なく扱い、身体に負担をかけない、洗練された動きと所作として磨かれてきた手仕事は、技であり、文化そのもの。観光のその先にある、日本文化の真髄へ。

12:10 PM|#1 ベンガラ染め

完全天然の富士山麓の土から生成したベンガラ染料を、富士山からの清冽な湧き水に溶かし、麻または綿の生地に揉み込ませます。16 inch × 16 inch(約40.6 cm × 40.6 cm)のハンカチサイズの生地を2枚、複数の染料を使って完全オリジナルに染めていただきます。

1:00 PM|#2 精麻より糸づくり

神社で目にする精麻を指先でよりながら、一本のより糸に仕上げます。「より」という至極単純な動作をひたすら繰り返す過程で、全身の無駄な力が抜け、肩や腰のこわばりがほぐれるように、脳と身体動作の専門家が導きます。完成したより糸は、体験 #5 で匂い袋をとじるために使います。

2:00 PM|#3 真菰のござ編み

清らかな水で育った浄化作用の高い真菰と、日本を代表する神社の編み機を忠実に再現したゴザ編み機を用いて、6 inch × 4 inch(約15.2 cm × 10.2 cm)のゴザを編みます。タペストリーとして壁に飾ったり、アクセサリーを置いたりするのに最適です。

2:45 PM|富士山麓からのおもてなし:山梨特産の銘菓

山梨の特産品を味わいながら、休憩時間をお楽しみください。日本の歴史にとても深く精通し、誰よりも日本中の神社や寺をめぐっている、歴史の専門家が、日本の歴史や神仏に関わる深掘りした質問にも、可能な範囲で対応します。

3:15 PM|#4 手縫い針仕事による袋づくり

溢れんばかりの素材や色柄の生地の中から、表裏それぞれ異なる生地を2枚選んでいただき、針と糸を用いて、一つの袋に裁縫します。この袋は、最後の体験 #5のお香づくりで調合する香原料を入れる匂い袋になります。

4:00 PM|#5 匂い袋に入れる原材料の調合

指導者数3万名を超える、お香づくりのプロが、日本古来の匂い袋の調合をレクチャー。完全天然の高級香原料(約15種)を、秘伝の技術に従って自由に調合して、2種類の完全オリジナルの調合を行います。調合済みの2種類の原料は、それぞれ異なる袋に入れて仕上げます。

4:45 PM|最後に: 香りで感じる・・・ワタシ&アナタらしさ

あなた自身が和裁した、表裏で柄の異なる、可愛らしい匂い袋は、見た目も香りも、世界にたった一つだけ。富士山麓での楽しい午後をともに過ごした仲間の素晴らしさを、香りからも感じ取り、達成感や感じた気持ちを共有し合えたら、17時に閉幕します。

Your Experience

Visitor Information

Experience Highlights

The Story Behind the Five Crafts

#1 ベンガラ染め

ベンガラは、人類最古の顔料のひとつとされ、日本では縄文時代(紀元前約13,000年〜紀元前300年頃)の土器や古墳の壁画にも使われてきました。古代の人々は、その深い赤色を生命力の象徴であり、災いから身を守る色として大切にしてきたと考えられています。

富士山もまた、日本人にとって単なる美しい山ではありませんでした。噴火という圧倒的な自然の力への畏れと、清らかな湧き水や豊かな実りを与えてくれる恵みへの感謝。その両方を併せ持つ存在として、古くから神聖な山として敬われ、千年以上にわたり修験者や巡礼者、そして一般の人々が祈りを捧げてきました。

富士山がもたらす土と水。その二つの恵みが、あなたの手のなかで一枚の布へと姿を変えていく時間は、富士山とともに生きてきた人々の祈りや信仰の歴史とも静かに響き合っています。

染めのムラや濃淡は、素材との対話が生み出した、その瞬間だけの表情です。均一に整えようとする力を少し抜き、足先から背中、指先まで、体のどこに力が入っているかに耳を澄ませてみてください。日本の手仕事が磨いてきたのは、技術だけではなく、自然に無理を強いない、身体そのものの使い方でした。

この最初の体験は、これから続く四つの手仕事すべてに通じる、身体で感じる日本文化への入り口です。

#2 精麻より糸づくり

精麻は、大麻の繊維から作られる、日本の神道においてもっとも神聖な植物素材のひとつです。現在でも伊勢神宮をはじめ全国の神社では、神宮大麻や大幣、注連縄などに用いられ、祭祀において神聖な空間を整えるための素材として受け継がれています。

この体験では、一本一本の繊維を指先でより合わせながら、後の体験で匂い袋を結ぶための紐を作ります。「より」という至極単純な動作を繰り返し、少しずつ精度を高めていく過程で、全身の余分な力が自然と抜け、肩や腰のこわばりがほぐれていきます。西洋と東洋双方の身体科学に精通した専門家が、一人ひとりの身体の使い方を丁寧に観察し、その人に合った無理のない動きへと導きます。

日本の職人たちは古くから、道具や素材を思いどおりに支配するのではなく、素材が返してくれるわずかな張りや抵抗、しなやかさを指先で感じ取りながら手を動かしてきました。このより糸づくりは、その身体感覚を学ぶための、静かで奥深い時間でもあります。

#3 真菰のござ編み

真菰は、日本において古くから清浄な植物とされ、出雲大社では「真菰の神事」と呼ばれる涼殿祭で、神職が一本一本丁寧に真菰を敷き、その上を国造が歩むことで神域を清める儀式が今も続いています。

日本人は古来、自然を支配する対象としてではなく、自分たちを生かしてくれる存在として捉えてきました。富士山が恵みと畏れを同時に与える山であったように、真菰もまた、水辺という厳しくも豊かな環境で育ち、清めの力を持つ植物として扱われてきました。

あなたが経糸を締めながら編んでいくとき、精麻をよったときと似た感覚に気づくかもしれません。それは偶然ではなく、日本の職人たちが様々な工芸を通じて共有してきた、身体の使い方そのものです。素材はけっして均一ではなく、一本一本の太さも硬さも異なります。その違いをそのまま受け入れ、力加減を素材に委ねていく過程に、日本の手仕事に通底する謙虚さがあります。

あなたの手のなかで少しずつ形になっていく小さなござは、日本の工芸に受け継がれてきた、美しさと実用性を切り離さないものづくりの思想を、その手で体感する時間でもあります。このように、暮らしの道具に美しさが宿るという思想は、20世紀に思想家・柳宗悦によって「用の美」と名づけられ、世界へ紹介されました。

#4 手縫い針仕事による袋づくり

一枚の布を無駄なく使うという知恵は、自然から授かったものを最後まで生かし切るという日本人の価値観から生まれました。和服を仕立てる和裁も、その代表的な技術のひとつです。布を必要以上に裁ち落とさず、ほどけば再び一枚の布へ戻すこともできる構造には、自然からいただいた素材を最後まで大切に使うという価値観が息づいています。

この体験では、表と裏に異なる柄の布を選び、自分だけの匂い袋を二つ仕立てます。同じ柄を選ぶこともできますが、あえて異なる布を組み合わせることで、一つひとつが世界にひとつだけの表情を持つ作品になります。

針を進める速度や糸を引く力加減は、人によって少しずつ異なります。手仕事だからこそ生まれる二つとして同じもののない表情は、日本人が古くから大切にしてきた「一期一会」の美しさを静かに映し出します。

この袋は、これまで触れてきた自然素材を受け止め、最後に香りを宿すための器となります。手縫いによって形づくられるその時間は、自然の恵みを一つの形へと結び合わせる、日本の手仕事の本質そのものです。

#5 匂い袋に入れる原材料の調合

日本では古くから神道と仏教が共存し、互いに影響を与えながら独自の文化を育んできました。香りの文化もその豊かな融合のなかで育まれてきました。香りを暮らしのなかで楽しむ文化は、仏教とともに日本へ伝わった香文化を背景に、寺院だけでなく宮廷や武家、そして人々の日常へと広がっていきました。匂い袋は、天然の香原料を布袋に納め、衣服や持ち物に忍ばせて香りを楽しむ、日本ならではの優雅な文化として今日まで受け継がれています。

この体験では、約十五種類の天然香原料から二種類の香りを調合します。同じ素材を選んでも、配合や分量がわずかに異なるだけで香りは大きく変化し、世界にひとつだけの調香が生まれます。
日本には、山や川、草木、石に至るまで、自然界のあらゆる存在に生命や神聖さを見いだす「八百万の神」という考え方があります。そのため、香木や草花も単なる材料ではなく、自然から授かった恵みとして大切に扱われてきました。

あなたが調合した香りは、自ら縫い上げた匂い袋へと納められます。これまで五つの手仕事を通して育んできた身体の感覚と、日日本人が自然と共生し、その恵みを「いただき」、役目を終えれば再び自然へ還すという世界観が、この最後の工程でひとつの作品として静かに結実します。

五つの手仕事は、それぞれ異なる素材と技法を用いながらも、自然を支配するのではなく、その恵みを受け取り、素材と対話しながら形を生み出していくという、日本文化に通底する世界観によって結ばれています。技術を学ぶだけではなく、自然とともに生き、神仏への敬意を暮らしのなかに息づかせてきた日本人の感性を、身体を通して体感していただくこと。それこそが、この五つの手仕事をひとつの体験として結ぶ、本当の意味なのです。

この体験を終えたとき、手元に残るのは作品だけではありません。日本人が自然と向き合い、素材と対話しながら育んできた世界の見方そのものが、静かに心に残ることでしょう。その感覚は、目の前にそびえる富士山の景色とともに、日本で過ごしたかけがえのない記憶として、いつまでもあなたの中に息づき続けます。