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<三つの体験> ベンガラ染め・和裁・お香づくり

Mount Fuji Japanese Craft Workshop

● 河口湖駅から徒歩圏内、富士山麓で楽しむ特別な文化体験
● 毎日3回開催(9:00・13:00・16:00開始)の3時間プログラム
● 神道と仏教に受け継がれてきた三つの伝統工芸を体験
● 世界に一つだけの和雑貨4点を制作・お持ち帰り
● 山梨銘菓のおもてなしと、職人手作りの希少な贈り物付き

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Experience Overview

Upon Arrival|はじまりの時間・歴史レクチャー

神仏への敬意を前提とした、三つの多様な手仕事を通して、精神性と身体性が一体となった日本文化の世界観。自然素材を無駄なく扱い、身体に負担をかけない、洗練された動きと所作として磨かれてきた手仕事は、技であり、文化そのもの。観光のその先にある、日本文化の真髄へ。

+15 min|# ベンガラ染め

完全天然の富士山麓の土から生成したベンガラ染料を、富士山からの清冽な湧き水に溶かし、麻または綿の生地に揉み込ませます。16 inch × 16 inch(約40.6 cm × 40.6 cm)のハンカチサイズの生地を2枚、複数の染料を使って完全オリジナルに染めていただきます。

+60 min|# 手縫い針仕事による袋づくり

溢れんばかりの素材や色柄の生地の中から、表裏それぞれ異なる生地を2枚選んでいただき、針と糸を用いて、一つの袋に裁縫します。この袋は、最後の体験のお香づくりで調合する香原料を入れる匂い袋になります。

+105 min|# 匂い袋に入れる高級香原料の調合

指導者数三万名を超える、お香づくりのプロが、日本古来の匂い袋の調合をレクチャー。完全天然の高級香原料(約15種)を、秘伝の技術に従って自由に調合して、二種類の完全オリジナルの調合を行います。調合済みの二種類の原料は、それぞれ異なる袋に入れて仕上げます。

+165 min|最後に: 香りで感じる・・・ワタシ&アナタらしさ

あなた自身が和裁した、表裏で柄の異なる、可愛らしい匂い袋は、見た目も香りも、世界にたった一つだけ。富士山麓での楽しい三時間をともに過ごした仲間の素晴らしさを、香りからも感じ取り、達成感や感じた気持ちを共有し合えたら、解散となります。

+180 min解散|香りが選べるコーン型お線香のお土産つき

3種類のお線香の香りをその場でご確認いただきます。お好きなコーン型お線香をお好きな組み合わせで、15個までお持ち帰りいただけます。

Your Experience

Visitor Information

Experience Highlights

The Story Behind the Three Crafts

# ベンガラ染め

ベンガラは、人類最古の顔料のひとつとされ、日本では縄文時代(紀元前約13,000年〜紀元前300年頃)の土器や古墳の壁画にも使われてきました。古代の人々は、その深い赤色を生命力の象徴であり、災いから身を守る色として大切にしてきたと考えられています。

富士山もまた、日本人にとって単なる美しい山ではありませんでした。噴火という圧倒的な自然の力への畏れと、清らかな湧き水や豊かな実りを与えてくれる恵みへの感謝。その両方を併せ持つ存在として、古くから神聖な山として敬われ、千年以上にわたり修験者や巡礼者、そして一般の人々が祈りを捧げてきました。

富士山がもたらす土と水。その二つの恵みが、あなたの手のなかで一枚の布へと姿を変えていく時間は、富士山とともに生きてきた人々の祈りや信仰の歴史とも静かに響き合っています。

染めのムラや濃淡は、素材との対話が生み出した、その瞬間だけの表情です。均一に整えようとする力を少し抜き、足先から背中、指先まで、体のどこに力が入っているかに耳を澄ませてみてください。日本の手仕事が磨いてきたのは、技術だけではなく、自然に無理を強いない、身体そのものの使い方でした。

# 手縫い針仕事による袋づくり

一枚の布を無駄なく使うという知恵は、自然から授かったものを最後まで生かし切るという日本人の価値観から生まれました。和服を仕立てる和裁も、その代表的な技術のひとつです。布を必要以上に裁ち落とさず、ほどけば再び一枚の布へ戻すこともできる構造には、自然からいただいた素材を最後まで大切に使うという価値観が息づいています。

この体験では、表と裏に異なる柄の布を選び、自分だけの匂い袋を二つ仕立てます。同じ柄を選ぶこともできますが、あえて異なる布を組み合わせることで、一つひとつが世界にひとつだけの表情を持つ作品になります。

針を進める速度や糸を引く力加減は、人によって少しずつ異なります。手仕事だからこそ生まれる二つとして同じもののない表情は、日本人が古くから大切にしてきた「一期一会」の美しさを静かに映し出します。

この袋は、これまで触れてきた自然素材を受け止め、最後に香りを宿すための器となります。手縫いによって形づくられるその時間は、自然の恵みを一つの形へと結び合わせる、日本の手仕事の本質そのものです。

# 匂い袋に入れる高級香原料の調合

日本では古くから神道と仏教が共存し、互いに影響を与えながら独自の文化を育んできました。香りの文化もその豊かな融合のなかで育まれてきました。香りを暮らしのなかで楽しむ文化は、仏教とともに日本へ伝わった香文化を背景に、寺院だけでなく宮廷や武家、そして人々の日常へと広がっていきました。匂い袋は、天然の香原料を布袋に納め、衣服や持ち物に忍ばせて香りを楽しむ、日本ならではの優雅な文化として今日まで受け継がれています。

この体験では、約十五種類の天然香原料から二種類の香りを調合します。同じ素材を選んでも、配合や分量がわずかに異なるだけで香りは大きく変化し、世界にひとつだけの調香が生まれます。
日本には、山や川、草木、石に至るまで、自然界のあらゆる存在に生命や神聖さを見いだす「八百万の神」という考え方があります。そのため、香木や草花も単なる材料ではなく、自然から授かった恵みとして大切に扱われてきました。

あなたが調合した香りは、自ら縫い上げた匂い袋へと納められます。これまでの手仕事を通して育んできた身体の感覚と、日日本人が自然と共生し、その恵みを「いただき」、役目を終えれば再び自然へ還すという世界観が、この最後の工程でひとつの作品として静かに結実します。

三つの手仕事は、それぞれ異なる素材と技法を用いながらも、自然を支配するのではなく、その恵みを受け取り、素材と対話しながら形を生み出していくという、日本文化に通底する世界観によって結ばれています。技術を学ぶだけではなく、自然とともに生き、神仏への敬意を暮らしのなかに息づかせてきた日本人の感性を、身体を通して体感していただくこと。それこそが、この三つの手仕事をひとつの体験として結ぶ、本当の意味なのです。

この体験を終えたとき、手元に残るのは作品だけではありません。日本人が自然と向き合い、素材と対話しながら育んできた世界の見方そのものが、静かに心に残ることでしょう。その感覚は、目の前にそびえる富士山の景色とともに、日本で過ごしたかけがえのない記憶として、いつまでもあなたの中に息づき続けます。